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フラワーデザイナー いくつからでも目指せる最高の手仕事

フラワーデザイナー 40歳からの挑戦

フラワーデザイナーと聞くと、若いうちから花業界で修行して資格を取得し、経験を積んでようやくデザイナーとして独り立ちするというようなイメージがあるかもしれません。

ですが、あえて、自らの実体験から申し上げます。(笑)

フラワーデザイナーはどなたでもいくつからでも目指せる最高の手仕事です
本業に全く影響なしに続けていくことができる最高の副業です

今日は、私自身の花の仕事との出会いを交えつつ、フラワーデザインの仕事を始めるタイミングに早い遅いがないこと、経験がなくてもどなたでも目指せる職業だということについて書いてみたいと思います。

フラワーデザイナーはどなたでもいくつからでも始められる最高の手仕事

フラワーデザイナーはどなたでもいくつからでも始められる最高の手仕事

フラワーデザインとは真逆の世界で生きていた20代30代

私自身、実は40歳になるまで経理職一筋の人間でした。
20代30代は会計ソフトやエクセルからはじき出される数字とにらめっこの毎日。

フラワーデザイナーという仕事が、どちらかというと直感的で「右脳寄り」だとしたら、経理は理論的で「左脳寄り」の仕事です。

まさに真逆の世界。

そんな真逆の世界で生きてきた私が、まさか40過ぎて「フラワーデザイナー」という肩書で仕事をするなど、当時は想像すらできませんでした。

30代は特に仕事漬け。
自社システムの開発や導入、会社統合、支店開設などに関わったので、とにかく業務量が多く朝から深夜まで残業の日々。

定時になり一旦夜食を買いに会社を出ると、ビルの外には帰路につくサラリーマンや楽しそうにアフターに向かうOLの姿。
まるで別世界の住人を眩しく眺めるような心境で、夜食を手に会社に戻る毎日でした。

こんな状況でしたが、仕事がイヤだとか辞めたいと思ったことは、実は一度もありません。

数字がぴったり合致する経理の仕事が好きだし、何より会社のメンバーに恵まれていたので、この温かい人達の中で、少しでも役に立てたらという思いが原動力となって、残業や休日出勤も苦になりませんでした。
むしろ、やりがいの中で仲間と充実感を味わいながら働いていたような気がします。

どんな組織においても、やっぱり人間関係が一番大事

待遇など条件が良くても人間関係が悪いとモチベーションは続きません。
逆に人間関係が良好だと、環境が多少過酷でも不思議と乗り越えられます。

余談ですが、昭和のサラリーマンさながらの仕事人間でしたので、当時はもちろん結婚のふた文字など頭の片隅にもありません。
たまに珍しくお付き合いの機会がやってきても、やがて「仕事と自分(彼)とどっちが大事なんだ!」と問い詰められ、なんだかんだ言っても仕事が好きだった私としては最終的にお別れに至ってしまうという切ない流れでに終始するのです(泣笑)

フラワーデザインとの出会い

そんな私も、ひょんなことから知人の紹介で知り合った今の夫と39歳で電撃結婚。
あえて「電撃」と表現する理由は、それまで結婚願望ゼロだった私が、出会って3ヶ月で結婚したので、自分の中でびっくり衝撃(=電撃)の出来事だったからです(笑)

夫の仕事の拠点が遠方だったので、約40年間生まれ育った愛する故郷を離れました。

仕事を辞めて故郷を離れることは、当初、自分の中では到底考えられない選択。
1か月間悩み抜いて、5㎏痩せました。

それでも、心の奥底で次のステージへの旅立ちを直感したのかもしれません。
これまで築いてきた全てをリセットして新しい場所で生きるという道を選択することにしました。

もし、こんな風に自分の置かれる環境が一変しなかったら、私は今も前の職場で経理の仕事を続けていただろうし「フラワーデザイナー」という肩書を名刺に掲げることも、生涯なかっただろうと思います。

環境の変化は大きなチャンス

親戚はおろか知人友人も誰もいない新天地。

夫は仕事で忙しく、1日の多くを独りで過ごす中、ある日近所に素敵なお店を見つけました。
偶然ふらっと立ち寄ったその店は、明るく開放感のある空間。
1階テラスにはガーデニング用の植物やテラコッタがたくさん並び、室内は花と花器や雑貨、上の階へ続く螺旋階段にはバラの花びらがあしらわれ、2階全体がCAFÉスペース。

私はすっかりこの店が気に入り、以来、気が向けば訪ねるようになりました。

フラワーデザイナーになる!

フラワーデザイナーになる!

ある日、いつものように花器や雑貨を見ながら店内を歩いていると、普段は締め切っている奥の部屋で、フラワー教室が開催されている情景が目に飛び込んできました。

ガラス格子越しに中の様子をうかがっていると、なぜだかいてもたってもいられなくなって、衝動的にその場でお教室の申し込みを済ませました。

ちょうど40歳。
これが私とフラワーデザインとの最初の出会いです。

きっかけは意外と身近に!とりあえず気軽にチェレンジする好奇心が大事

最初は本当に単なる趣味。
独り時間を少しでも楽しく有意義なものにできたらと、暮らしにささやかなエッセンスを取り入れる感覚で通い始めたフラワー教室。

この時はまだ、趣味を仕事にするなんて、頭の片隅にもありません。

でもなぜ趣味が仕事になったのか。
それは今思えばまさに「人との出会い」です。

人との出会いが趣味を仕事へ導いてくれる

偶然飛び込んだフラワー教室の先生。
今となっては敬愛するかけがえのない師匠というべき存在ですが、この師匠の「花や草木への凛と厳しく愛しく向き合う姿」が心に響いてしまったのです。

とにかくまるで魔法にでもかけられたかのように、急速に花の世界にのめりこんでいきました。

もしこの時、フラワー教室の先生が、単に楽しくお花をあしらいましょうという感じのお教室だったら、ここまで花の世界にのめりこまなかったかもしれません。
ただの「趣味のお教室」で終わっていたでしょう。

そういう意味で、人とのご縁ってやっぱりすごいことです。
(師匠とのご縁、学びについてはまた別途書きたいと思います)

こうして、師匠に師事して洋花・和花(華道)・ウェディングブーケなどを学んでいるうちに、フラワーディスプレイや贈答花のご依頼をぽつりぽつりといただくようになりました。

案件によっては、長期間装飾できる造花ディスプレイの依頼もあり、必要に迫られてアーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーの製作技術も学ぶことに。

いつしかご縁が広がり、気付けばアーティフィシャルフラワーの個展開催や生花の作品展出品などをさせていただく機会も得ました。

きっかけは意外と身近に フラワーデザインとの出会い

きっかけは意外と身近に
フラワーデザインとの出会い

すべてなすがままに 流れのままに

流れに身を任せ、とにかく好きで好きでたまらない草花に根気強く関わり続けた結果、50代となった今、フラワーデザイナーという仕事が私の世界を心豊かに彩ってくれています。

この先、師匠のように80歳を過ぎても、手先が動かなくなる瞬間まで花の仕事を続けていたいと、強く願っています。

そう、仕事と言いながら仕事ではないです。
私にとっては生きる原動力であり、生きる意味であり、究極に心地よい作業
もはや大切なライフワークです。

遅咲きだからこそ得られる様々なメリット

40歳でこの世界に入ったことを「遅い」とは感じたことはありません。

なぜなら、むしろ若い時期に仕事やプライベートで様々な経験を通して味わった、喜びや苦悩があるからこそ、ご依頼をいただく方の想いに誠実に寄り添い、作品に深みや温かみを添えることができると感じるからです。

また企業勤めは大変でしたが、楽しくも苦しくもあり、とにかく視野を大きく広げてくれました。
職場で学んだ会計税務の知識はもちろん、組織や人間関係、お客様へのホスピタリティなど、全てが今の仕事を商売として形にしていく上で、かけがえのない財産となっています。

現在、大小規模にかかわらず企業・病院・福祉施設・飲食店・個人のお客様と円滑にお取引させていただけるのも、こうした経験があったからこそだと確信しています。

さらには、他の業界から転身したことで、花業界全体を素人目線で客観的にとらえることができ、良いところや疑問に思うところを率直に感じ取る感覚を持てているのではないかと思うのです。

人生100年時代をより心豊かに

日本は長寿国。
すでに人生100年時代です。
近い将来、定年70歳、さらにはイタリアのように75歳の時代も到来するでしょう。

そう考えると、40代50代はまだまだ中堅、60代にしてようやく引退後の生活をリアルに描き始める世代と言えるのかもしれません。

私の師匠は80代半ばでまだ現役、毎月お弟子さんたちへの指導を続けていらっしゃいます。

花の仕事に定年はありません。
手が動く限り、自身が辞めると決めるまで、続けられる最高の仕事なのです。

生涯続けられる最高の手仕事 フラワーデザイナー

生涯続けられる最高の手仕事 フラワーデザイナー

私もようやく花歴12年。

なんとか一人前になりつつあるかなという感覚です。
でもまだまだこれから!
花の世界は奥が深く終わりがありません。

そう!実体験を通じて断言します(笑)

フラワーデザイナーという仕事は、年齢・現在の職業・性別などは一切関係なく、どなたでもいくつからでも始められる最高の手仕事です

長文におつきあいくださりありがとうございます。

「花でたくさんの方に笑顔を」
おひとりお一人がCHARiS(喜び・輝き・花盛りの女神)となって周囲の方を笑顔にできますように。