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華道 敬愛する師匠との出会い

敬愛する華道の師匠について

本日は、生け花 華道古流の師匠について書かせていただきます。

皆様は、お花教室というとどんなイメージを思い描くでしょうか。

生徒さん達が和気あいあいと和やかな雰囲気の中でお花を生ける。
先生に完成した作品を褒めていただき、優しくアドバイスをいただき、楽しい気分でお教室を後にする。

昨今は、比較的そんなお教室が多いのではないかと思います。

しかし、私の尊敬する師匠が主催する華道古流のお教室は、少々違う雰囲気でした。
おしゃべりなどもってのほか。
教室には終始、凛とした緊張感が漂っています。
実は、私はこの「草花と真摯に向き合う緊張感」こそが心地よく、そこにこの上ない魅力を感じていたように思います。

華道という「道」の探求

「剣道」「柔道」「茶道」「華道」
「道」と付く世界は、このような研ぎ澄まされた緊張感があってこそ、初めて「道」の探求にふさわしい場となるのではないでしょうか。

師匠は、まずフラワーデザインの骨格となる「最初のひと枝」のあしらいを最も重視します。
最初のひと枝が、美しいポジションに定まるまで、次のお花を生けることを許してくださいません。
もし、この最初の枝を適当に生けようものなら、その心のゆらぎを即座に見抜かれ、途中まで生けた枝や花を全部抜いて最初からやり直しです。

ですから最初の枝を挿す瞬間は、最高潮に緊張が高まる瞬間です。
手に取った枝を360度ゆっくり眺めて、その枝が最も美しい姿になる向きや傾きを観察します。
まさに、枝という生き物との対話です。
その後、花々を活けていくときも同じです。
一輪一輪、花と対峙しながら、ほんの少しの向き、傾きを大切に意識して生けていきます。
「生ける」という動作のひとつひとつが真剣勝負なのです。

植物と対話する

こうした師匠の厳しい姿勢・教えのおかげで、いつしか枝・葉・花達と話せるようになったと感じています。
「私をこんな風に生けて!」と植物たちが語りかけてくるのです。
彼らは生き物です。
私達人間の声を聴いてくれるし、私達に語りかけもします。

目指すべき人生像との出会い

華道古流の初代家元である師匠は、現在80歳を超えておられます。
人生の60年以上を華道に傾け、その発展普及に尽力された生涯。
ご主人は数年前に他界され、ご自身も病気を克服され、おそらくお身体がつらい時も多々あるのでしょうが、私達弟子の前ではいつも眼光鋭く凛とされています。

私はこの師匠にこれまでそして今現在も多くを学ばせていただいています。
こんな風に強く美しくしなやかに植物と共に年を重ねる生涯を送ることができたら・・・

将来、自身の目標となる生き方を示してくださった師匠、ひとりのたぐいまれなる女性華道家に出会えたことを心から感謝せずにはいられません。
長い人生の中で、なかなかこのような貴重な出会いはないと、尊いかけがえのない財産として受け止めています。

フラワーレッスンにかける想い

優しく楽しくのレッスンはもちろん素敵ですが、それだけでは伝えきれない部分があります。
だからこそ私自身のレッスンにおいては、「自由で楽しく」を基本にしつつも「これだけはお伝えせねば!」というポイントは、言葉を濁すことなくしっかりお伝えするようにしています。
確かな技術とセンスを身に付けていただく為には、それが最善策だと認識にしているからです。

アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーのレッスン(対面レッスン・通信講座)においても同様です。
自然をARTする以上、生け花に通ずるような自然とまっすぐ対峙しようとする姿勢がなければ、人の心に響く作品を制作することはできないと感じています。
むしろ、造花だからこそ、生花よりもより一層、作り手の思いをきちんと込めなければ、ナチュラルなアレンジメントを制作することはできないのです。

師匠 野田理敬先生には、まだまだお元気でご活躍いただき、私達弟子や姉弟子たちを導いていただきたいと願うばかりです。

誰を師と仰ぐか、誰に学ぶか、、
今日は、私のかけがえのない師匠のお話をさせていただきました。

今日も長文、お付き合いくださりありがとうございます。
心より感謝申し上げます。

花でたくさんの方に笑顔を♪
おひとりおひとりが輝くCHARiSになりますように!